レジドロアとは?導入するメリットや選ぶ際のポイントを解説
- 【このコラムでわかること】
- そもそもレジドロアとは?
- 【タイプ別】レジドロアの特徴
- 店舗や施設にレジドロアが必要である理由
- レジドロアを選ぶ際に確認しておきたいチェック項目
- レジドロアの費用相場
レジ業務を安全かつスムーズに進めるために、レジドロアはなくてはならない存在です。
「どの機器を選んでも同じなのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、機器のタイプごとに機能や性能はまったく異なります。
本記事では、レジドロアがどのようなものなのかを解説するとともに、導入するメリットや、機器を選ぶ際に押さえたいポイントを解説します。
業務効率を改善させたい経営者様は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもレジドロアとは?
“レジドロア(レジドロワ)”とは、店舗や施設に設置されているレジの現金を収納する機器のことです。
“キャッシュドロア”ともよばれており、内部には仕切板がついているので、紙幣や小銭、金券を個別に分けられるようになっています。
以前までは、レジ本体とドロアが一体になっているタイプが主流でしたが、近年では防犯性や利便性向上などの観点から、ドロア単体でも販売されています。
レシートプリンターを内蔵しているものや、タブレットレジと連携しているものなど、タイプごとに搭載されている機能や性能はさまざまです。
レジドロアのタイプや機能の詳細は後述します。
【タイプ別】レジドロアの特徴
レジドロアのタイプは「手動開閉タイプ」「レジ自動連携タイプ」「自動釣銭機タイプ」の3種類に分かれています。
タイプ別の特徴を下記するので、確認してみましょう。
手動開閉タイプ
“手動開閉タイプ”は、手動で開閉するシンプルなタイプのドロアです。
持ち運びできる小型サイズのものが多く、イベントなどで一時的に必要な場合や、電源の数が足りない場合などに活躍します。
機器本体のコストが安く、ホームセンターや通販サイトでも購入できるのが特徴です。
ただし、小型で持ち運びしやすいという性質上、ドロアごと盗難にあう危険性もともないます。
また、手動である以上、現金の出し入れには多少の手間がかかるので、業務スピードが落ちてしまうことは念頭においておきましょう。
安全に使うには、管理体制を厳重にしたり、スタッフの防犯意識を高めたりといった対策が求められます。
レジ自動連携タイプ
PCやタブレット、レシートプリンターなどの機器と連動できるドロアが“レジ自動連携タイプ”です。
有線であればUSB、無線であればBluetoothなどの接続方法に対応しています。
レジ本体を操作しない限りドロアは開かない仕組みになっているので、防犯性に優れます。
さらに、現金の出し入れが記録されるので、売上金とレジの金額に誤差が生じにくいという点も魅力の1つです。
ただし、レジ自動連携タイプはサイズが大型のものが多いため、設置するにはそれなりのスペースを確保しなければなりません。
「スムーズに動けず業務効率が落ちてしまった」「ものを置くスペースがなくなった」といった事態に陥らないように、購入前にはスペースと機器のサイズを確認しましょう。
自動釣銭機タイプ
“自動釣銭機タイプ”は、会計時にお金を入れると、自動で釣銭が出てくるタイプのドロアです。
スタッフが手入力することなく、釣銭が自動で計算されて出てくるので、売上金とレジの金額に誤差が生じるのを防げるほか、人件費の削減にも効果が期待できます。
簡単に開閉できないので、防犯性能も優れているといえるでしょう。
しかし、高性能かつ防犯性にも優れるというメリットがある反面、導入コストは高くつきます。
メンテナンスやトラブル対応のためのランニングコストも毎月発生するので、売上が芳しくないと、レジドロアの維持費が収益の足を引っ張ることになりかねません。
▶参考記事:自動釣銭機とは?メリット・デメリットや機器の選び方を紹介
店舗や施設にレジドロアが必要である理由
「お金さえ管理できるのであれば、レジドロアじゃなくてもよいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
抱えている課題を解決できる機器を導入すれば、業務の効率化や業務負担の軽減、ひいては顧客満足度の向上や来店者数の増加にも効果が期待できます。
ここからは、店舗や施設の経営において、レジドロアが必要である理由を紹介します。
理由①レジ業務の効率化につながるため
レジ担当のスタッフが使いやすいドロアを導入すれば、業務効率化を図ることができます。
特に、タブレットやレジ本体と連動できるタイプは、レシートの印刷時や会計時に自動でドロアが開くため、このひと手間が自動化されるだけでも、大きな時短となるはずです。
さらに、自動釣銭機タイプのドロアであれば、釣銭を計算する手間も削減できるので、会計業務だけでなくレジ締めの工数削減にもつながります。
レジドロアを選ぶ際に確認しておきたいチェック項目
ここまで、レジドロアの概要やタイプ別の特徴を紹介しましたが、実際に機器を選ぶ際にはどのよう点を重視すべきなのでしょうか。
ここからは、レジドロアの購入時にチェックしておきたい項目を解説します。
項目①レジやタブレットと連携できるか
会計業務の円滑化やレジ締めの工数の削減、データ集計や分析を実施するのであれば、POSレジやタブレットPOSと連携できるタイプを選びましょう。
ただし、すべてのドロアが連携に対応しているわけではないので、機器を選ぶ際は確認が必須です。
項目②防犯性は高いか
「人の出入りが多い」「店舗のセキュリティ性を徹底したい」などの懸念がある現場では、ドロアの防犯性にもこだわりたいところです。
持ち運びや開閉が簡単にできるタイプは、場所を選ばずに誰でも使えるというメリットがある反面、目を離した隙に盗まれてしまったり、壊されたりする可能性もあります。
設置場所に固定できるタイプや、持ち運びができない大型のタイプを選べば、盗難のリスクを大幅に下げられます。
項目③十分な収納数があるか
レジドロアの内部には、硬貨や紙幣を収納するポケットがついていますが、機器のタイプごとに収納数は異なります。
収納数が少ないと、お金が入りきらずに会計業務に支障をきたすこともあるので、最低でも硬貨は6ポケット、紙幣は3ポケットあると安心です。
なお、硬貨のポケットは硬貨の種類を判別しやすい“仕切りタイプ”と、スムーズに現金を取り出せる“ポケットタイプ”の2種類に分かれています。
「どちらを選べばよい」という明確な答えはありませんが、小銭が入りきらずにあふれてしまうトラブルを防ぐのであれば、仕切りタイプを選びたいところです。
項目④自動釣銭機機能があるか
業務の効率化を目指すのであれば、自動釣銭機機能が搭載されているかどうかも確認しましょう。
自動釣銭機であれば釣銭が自動で計算されて出てくるので、売上金とレジの金額に誤差が生じないだけでなく、レジ締めをはじめとした業務時間を短縮できます。
会計はすべて機器が対応するので、レジにスタッフを配置する必要もありません。
人件費の削減に効果が期待できるので、レジドロアを選ぶ際は自動釣銭機を検討してみるのも1つの手です。
項目⑤機器のサイズ・形状が設置スペースに合っているか
レジドロアを選ぶ際は、機器のタイプや搭載されている機能だけでなく、サイズも必ず確認したい項目です。
大型の機器は多くのお金を収納できますが、そのぶん場所をとります。
設置スペースが限られているにもかかわらず「機能性にこだわりたいから」という理由で大型の機器を導入すると、動線が妨げられ、かえって業務効率が下がるおそれがあります。
レジドロアを選ぶ際は、設置スペースのサイズを測ったうえで、適切なサイズ・形状の機器を導入しましょう。
項目⑥空間の雰囲気に合うか
レジドロアは常にお客様の目に触れるものであるため、店内の雰囲気との調和も考えなければなりません。
たとえば、小規模のおしゃれなカフェにレジドロアを導入する場合、大型の機器を導入すると、カウンタースペースの幅をとられてしまいます。
それだけでなく、大きさが目立ってしまい、せっかくの洗練された雰囲気を損ねてしまうことも考えられます。
また、機器のサイズだけでなく、色合いにも気を配らなければなりません。
店内が特定の色で統一されているにもかかわらず、レジドロアの色だけが浮いていると、お客様に違和感を与えてしまいます。
レジドロアの導入時は、空間と調和するサイズならびに色合いの機器を選びましょう。
項目⑦アフターフォローは充実しているか
レジドロアの突然の不具合に備えて、アフターフォローをはじめとしたサポート体制が充実しているメーカーを選びたいところです。
機器は経年にともない劣化するため、前触れなく故障することも起こりえるからです。
保証期間や保証内容を確認したうえで、手厚いサポートを提供しているメーカーの機器を導入するのも選択肢の1つです。
レジドロアの費用相場
レジドロア本体の費用相場は幅広く、安いものだと数千円から、高いものだと数十万円します。
現金の収納だけができるシンプルなタイプだと5,000~8,000円程度、PCやタブレットとの連携に対応している機器や、自動釣銭機タイプだと10万円を超えることもあります。
機器の機能や性能と金額が釣り合っているかを確認して、希望する条件を満たす製品を選びましょう。
レジドロアとは現金の収納だけでなく業務効率化に効果が期待できる機器である
いかがでしたでしょうか。
レジドロアは、レジの現金を収納できる機器です。
手動開閉タイプやレジ自動連携タイプ、自動釣銭機タイプなどの種類があり、業務の効率化や人件費の最適化につながる便利な機能が搭載されています。
ドロアの機能や性能と、機器の本体価格が釣り合っているかを重視し、現状で抱えている課題や悩みを解決できると思えるものを選びたいところです。
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