自動釣銭機とは?メリット・デメリットや機器の選び方を紹介
- 【このコラムでわかること】
- 自動釣銭機とは
- 自動釣銭機のタイプと特徴
- 自動釣銭機を設置することで得られるメリット
- 自動釣銭機を設置することで生じる可能性があるデメリット
- 自動釣銭機を選ぶ際に押さえておきたいポイント
- 自動釣銭機のメーカーごとに操作方法は異なるのか
- 自動釣銭機の導入コストを抑える方法
店舗や施設を運営されている方のなかには、自動釣銭機の設置をお考えの方もいらっしゃるでしょう。
自動釣銭機は業務の効率化に役立つとされているものの、どのような機能が搭載されているのかが気になりますよね。
本記事では、自動釣銭機を設置することで生じるメリット・デメリットや、機器を選ぶ際に押さえておきたいポイントなどを紹介します。
店舗や施設の運営を効率化させたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
自動釣銭機とは
自動釣銭機とは、レジで会計を行う際に、現金の受け取りと釣銭の払い出しを自動で行う機器のことです。
機器に現金を投入すると、自動で計算され釣銭が出てくるため、預り金や釣銭を数えることなく会計をスムーズに行えます。
また、釣銭を渡し間違えることもないため、レジ締めでお金が合わないといったことはもちろんですが、お客様からのクレームを防止することにも効果が期待できるでしょう。
自動釣銭機のタイプと特徴
自動釣銭機のタイプは、以下の3つに分けられます。
自動釣銭機のタイプ
- POSレジ+自動釣銭機
- フルセルフレジ
- セミセルフレジ
機器の特徴はそれぞれ異なるため、店舗や施設で解決したい課題に合ったものを選びましょう。
POSレジ+自動釣銭機
「POSレジ+自動釣銭機」は、その名前のとおりPOSレジと自動釣銭機を連携させたタイプのレジです。
お客様からお預かりした現金を従業員が自動釣銭機に投入し、機器が払い出した釣銭をお客様に渡すという会計方法です。
自動釣銭機のタイプのなかでは、もっともオーソドックスなものであり、スーパーマーケットやコンビニをはじめとした多くの店舗に導入されています。
下記の記事で、POSシステムについて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
▶参考記事:POSシステムとは?導入するメリットやデメリットとともに紹介
フルセルフレジ
「フルセルフレジ」は、お客様自身が購入商品のスキャンを行い、自動釣銭機に現金を投入して会計を行うタイプのレジです。
従業員がレジ業務を行う必要がないため、無人であっても会計が可能です。
そのため、従業員の工数や負担が減るということはもちろんですが、レジに人材を配置する必要がなくなるため、人件費を削減する効果も期待できます。
セミセルフレジ
「セミセルフレジ」は、従業員がレジ業務を部分的に対応するタイプのレジです。
商品のバーコードのスキャンは従業員が行い、決済方法の選択や現金の投入などの作業はお客様が対応します。
商品スキャンと支払いを分離できるため、お客様が支払いをされている間に、商品の梱包を行ったり、次のお客様の商品スキャンを行ったりと業務を効率的に進めることができます。
下記の記事で、セミセルフレジについて詳しく解説していますのであわせて参考にしてください。
▶参考記事:セミセルフレジとは?導入して起こるトラブルとともに紹介
自動釣銭機を設置することで得られるメリット
ここからは、店舗や施設に自動釣銭機を設置することで得られるメリットを紹介します。
業務を効率化したいとお考えの経営者様は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、自動釣銭機を設置するメリットは、下記の記事でも詳しく紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
▶参考記事:自動釣銭機を導入するメリット・デメリットを紹介
メリット①オペレーションが改善される
自動釣銭機を設置すると、これまでは従業員が行っていたレジ業務を自動化できます。
従業員の負担が減ることはもちろんですが、レジ業務を対応していた従業員を別の場所に配置できるようになるため、人手が少ない場所に人材を充当できます。
教育の簡易化にもつながるため、結果的にオペレーションも改善されるでしょう。
メリット②会計ミスを防止する
自動釣銭機は、機器に現金を投入するだけで計算を自動で行います。
従来のキャッシュドロアやレジスターのように、お客様から預かったお金を数えたり、釣銭の金額が正しいかどうかを数えたりする必要もありません。
会計ミスを防止できるという点はもちろんですが、釣銭の渡し間違いによるお客様からのクレームを防止できるという点においても役立つでしょう。
メリット③感染症の予防につながる
自動釣銭機は、新型コロナウイルスをはじめとした感染症対策にも効果が期待できるでしょう。
なぜなら、フルセルフ、およびセミセルフで利用される自動釣銭機は、お客様自身が現金を機器に投入するだけで会計が完了するため、お客様と従業員とのあいだで現金を直接手渡す必要がなくなり、ウイルスや雑菌・細菌の付着を防ぐ効果が期待できるためです。
オペレーションの改善や会計ミスの防止だけではなく、お客様や従業員の感染症のリスクを減らせるという点においても、自動釣銭機は効果的です。
自動釣銭機を設置することで生じる可能性があるデメリット
店舗や施設に自動釣銭機を設置するメリットは多いものの、一方で注意しておきたいデメリットもいくつか存在します。
メリットとあわせて確認してみてください。
なお、自動釣銭機を設置するデメリットは、下記の記事でも詳しく紹介しています。
▶参考記事:自動釣銭機を導入するメリット・デメリットを紹介
デメリット①コストがかかる
メーカーや機種の種類によって金額は前後するものの、キャッシュドロアやレジスターと比較すると、自動釣銭機は本体価格が高い傾向にあります。
さらに、本体価格とは別に保守費用も発生するため、毎月一定のお金を支払う必要があります。
そのため、本体価格、あるいは保守費用が高い自動釣銭機を購入すると、店舗の経営を圧迫することも考えられます。
デメリット②設置スペースが必要になる
自動釣銭機を設置する際には一定のスペースが必要です。
レジ周辺のスペースが限られている場合や、人の出入りが多い通路に設置した場合などは、従業員の動線を妨げる可能性があります。
デメリット③操作に慣れるまで時間がかかる可能性がある
自動釣銭機にはさまざまな機能が搭載されているため、シンプルな操作を特徴としたキャッシュドロアやレジスターと比較すると、操作に工数がかかります。
複雑な操作はほとんどないものの、画面に表示される情報量が多いため、人によっては慣れるまでに時間がかかる可能性もあります。
自動釣銭機を選ぶ際に押さえておきたいポイント
ここからは、自動釣銭機を選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。
ポイント①操作性
自動釣銭機を選ぶ際は、機器の操作性や画面の表示のわかりやすさを重視しましょう。
なぜなら、操作性がよくない機器を選ぶと、従業員が操作方法を習得するまでに時間がかかり、結果的に店舗や施設の回転率が落ちることが考えられるためです。
そのため、自動釣銭機を選ぶ際は、店舗や施設で抱えている課題が解決できる機能が搭載されており、なおかつ従業員がスムーズに操作を習得できると思える機器を選びましょう。
ポイント②サイズ
自動釣銭機を設置する際は一定のスペースが必要とされるため、機器のサイズは、設置スペースの広さにあったものを選びましょう。
スペースに余裕がないレジ周りや出入り口付近に、サイズが大きい自動釣銭機を設置すると、従業員がスムーズに動けずに業務に支障をきたす可能性があるため注意しましょう。
ポイント③コスト
自動釣銭機のメーカーや機種によって、本体価格ならびに保守費用の金額は異なります。
店舗や施設の売上高が保守費用の金額を下回る場合は、経営が赤字になります。
そのため、自動釣銭機を選ぶ際は、本体価格と保守費用にどの程度の金額がかかるのかを、事前に確認しましょう。
自動釣銭機のメーカーごとに操作方法は異なるのか
自動釣銭機のメーカーが異なる場合であっても、機器の操作方法自体に大きな違いはありません。
「合計金額が確定したら現金を投入する」といった、一連の操作方法や画面表示はメーカーを問わず共通しています。
ただし、数はそこまで多くないものの、一部の自動釣銭機においては「現金を投入せずに金額を入力する」「QRコードで決済する際は別途で操作を行う」といった機器も存在します。
機器の使いやすさや、わかりやすさを重視したいとお考えの方は、メーカーのホームページやカタログなどを事前に確認しましょう。
自動釣銭機の導入コストを抑える方法
自動釣銭機の本体価格は、非常に高額であるため、機器を導入するコストはなるべく抑えたいですよね。
自動釣銭機は以下の方法で導入コストを抑えられるため、ぜひ参考にしてみてください。
方法①助成金や補助金を活用する
自動釣銭機を購入する際は、以下のような助成金や補助金を活用すると、よりコストを抑えられます。
自動釣銭機の購入に利用できる可能性がある助成金や補助金の種類
- 働き方改革推進支援助成金
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 事業復活支援金
- 業務改善助成金
- ものづくり補助金
- 新型コロナウイルス感染症感染拡大防止継続支援補助金
上記はあくまでも一例であり、自治体によっては独自の助成金や補助金を用意している場合もあります。
また、助成金や補助金が適用される条件は、店舗・施設の業態や規模などによって異なるため、情報サイトや自治体のWebサイトなどを確認してみてください。
方法②中古品の購入あるいはリースやレンタルで導入する
新品ではなく、中古品を選ぶという方法も、自動釣銭機の導入コストの削減に効果が期待できます。
ただし、中古品の機器は保証がついていない、あるいは動作に不備が出る可能性もあるという点には注意が必要です。
また、自動釣銭機の使用を短期間でお考えの方は、機器を購入するのではなく、リースやレンタルで導入するという方法も視野に入れましょう。
自動釣銭機とは会計の際に釣銭が自動で計算されて出てくる機器のこと
いかがでしたでしょうか。
自動釣銭機は会計の際に釣銭が自動で計算されて出てくるため、預り金や釣銭を数えることなく、会計をスムーズに行うことができます。
お客様へ釣銭を渡し間違えることもないため、クレームを防止する効果も期待できるでしょう。
ただし、機器の本体価格が高額であるという点や、機器を設置するためには一定のスペースが必要とされるという点などには注意が必要です。
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